沖縄語・サーミ語も追加、52言語が学べるオンライン講座が面白い
東京外国語大学は多言語のオンライン講座を11月に拡大する。新型コロナウイルス感染症の対応を機に、希少言語でもウェブ活用で国内外から受講生が集まることが確認できたため。沖縄語、スカンジナビア半島のサーミ語などを追加し、52言語の講座を開く。また、外国人向け日本語講座も北米・中南米の居住者を考慮し、夜間だけでなく早朝の講座を追加する。
公開講座「東京外国語大学オープンアカデミー」は2006年に始まった。一般向けに多様な語学講座や世界教養講座を提供している。従来は対面だったが、新型コロナの感染防止の観点もあって20年11月の講座でオンラインを開始したところ、地方や外国の在住日本人の約2200人が受講した。今春・夏の期間も延べ約4400人が学び、多様なニーズに応えられることが分かった。
今秋から新たにフィリピン語、イタリア北東部などのフリウリ語と合わせて計4言語の講座をスタート。語学講座は52言語127講座で、世界教養講座と合わせて計142のオンライン講座とする。
外国人向けオンライン日本語講座は7月から夜間に八つのレベル別で始めた。国内約40人、国外24カ国約60人が受講している。11月からは海外居住者の時差に配慮し、日本の朝時間帯でも開講する。
日刊工業新聞2021年9月23日