コロナ禍で学生の就活費が4割減、企業説明会の参加を後押し
リクルートの研究機関「就職みらい研究所」が発表した就職活動費用についての調査によると、2022年卒業予定の学生が6月12日時点で就職活動に使用した平均金額は7万2034円となった。2年連続の減少で、コロナ禍前の20年卒と比べると約4割減だった。オンラインでの就職活動が増え、宿泊費などが減少したのが要因とみられる。
就職活動のオンライン化による費用負担の軽減に伴い、より多くの企業の選考に参加する傾向が強まっている。学生の活動実施状況をみると、個別企業の説明会では平均19・7社と21年卒比で5・1社増加、面接も平均10・9社と同1・5社増加。学生から「移動時間とお金がかからないので、選考を受けるか迷っている企業にも積極的に挑戦することができた」などの声が上がった。
日刊工業新聞2021年9月3日