“捨てる”概念を捨てる。容器を繰り返し使う実証事業が始まった

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実証に参加する味の素の「コンソメ」。容器の繰り返し利用をイメージしたデザインを採用

調味料やコーヒー、シャンプーなどの容器を繰り返し使う実証事業が始まった。Loop Japan(ループジャパン、横浜市中区、エリック・カワバタ代表)が商品を消費者に届け、使用済みの容器を回収。容器は洗浄し、メーカーが商品をつめて消費者に販売する。容器の廃棄を減らす生活様式に転換し、「捨てるという概念を捨てる」(カワバタ代表)と意気込む。

実証にはアース製薬や味の素、資生堂など8社と、事前登録した東京都などの5000世帯の消費者が参加し、1年間実施する。対象の17商品は価格に容器の預かり金100―1000円が上乗せされており、返却すると預かり金が戻る。

各社とも専用容器を用意した。味の素は「ほんだし」や「コンソメ」の容器に“ループ(回る)”を連想させる輪の絵柄を採用。同社担当者は「長く愛されるデザイン」と力説した。美容品で参加する資生堂の担当者は「洗浄工程に適したガラス容器の設計に苦労した」と明かす。

米国発のループはフランスや英国など海外4カ国でも事業を展開する。カワバタ代表は「ループの仕組みはBツーB(企業間取引)にも拡大できると思う」と日本での普及を見通す。

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日刊工業新聞2021年9月10日

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