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竹馬型モビリティーがスゴイ!感覚的に前後進やターンも

竹馬型モビリティーがスゴイ!感覚的に前後進やターンも

写真はイメージ

弘前大学の竹囲年延助教と成蹊大学の鳥毛明准教授らは、竹馬型のパーソナルモビリティーを開発した。左右の駆動を連動しなくても、操縦者が感覚的に調整して前後進やターンができる。左右の足が自由に動くため、段差や狭い通路に向く。イベントや大規模施設での移動用に提案していく。

竹馬の脚の下に車輪を配置し、さおに付いたコントローラーで操縦する。左右の足を独立して動かせるため、段差や路面の凸凹をまたいで避けられる。電動立ち乗り2輪車「セグウェイ」などに比べ車輪径が小さく、高さが低いため簡単に乗り降りできる。従来は段差を乗り越えるために大きな車輪半径が必要だった。

左右の回転数を精密に協調制御しなくても操縦者が左右の体重のかけ方を変えるなどで感覚的に前後進や回転ができる。最高時速6キロメートル程度での移動を想定している。走行中に股が開いたり、バランスが崩れたりするといった問題は少ない。5分程度の練習で半数以上の人が慣れた。

セグウェイのような倒立振り子モデルの乗り物は、重心と加速度などを精密に制御する必要があった。バランスを崩しそうになっても左右の脚を別々に動かせるから両脚を前後に開いて踏ん張れる。

機体が細いため傘立てのように置くことができる。左右の同期が不要なため何本も機体をまとめて置いておき、使う人が電池の残っている機体を選んで乗るような運用が可能になる。

竹馬型に限らずパーソナルモビリティーは乗っている間、手がふさがる。開発した機体は簡単に降りられるため、すぐに両手が使える。

日刊工業新聞2021年9月6日

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