「ロボットが役立つ社会作り」めざして、実用化進むサービスロボット

災害対応、コミュニケーションなど導入進む

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ハイボットの水陸両用ヘビ型ロボット「ACM−R5H」
 早期の普及が期待されるサービスロボットは、さまざまな分野で実用化への取り組みが進む。連携により進化を加速する企業、独自路線を貫く企業や大学など、普及への道筋はそれぞれ異なる。だが「ロボットが役立つ社会作り」への思いは変わらない。

災害対応


 災害対応ロボットではハイボット(東京都品川区)がインフラ点検の分野で関係各社と実用化を進めている。

 同社は水陸両用のヘビ型ロボット「ACM−R5H=写真」を開発した。高い防塵(ぼうじん)防水性と強靱(きょうじん)性を持ち、探索時にリアルタイムで画像確認しながら、災害でがれきの下に埋まった人間や水中の対象物といった人命救助などで用いられる。

 ケーブルにつないだ使用時に、ダイバーが目的対象物を発見しやすくなる利点も併せ持つ。リモコン操作も可能という。

 モジュールについたフィンに車輪を付け、ジョイント部分の激しい動きを可能にさせている他、水中に浮くことを考慮して10キログラム未満に重量設定している。

 また、同ロボットは今後、水族館などニーズがあればエンターテインメントとしても利用可能性があるという。

エンターテインメント


 エンターテインメント分野では、DMM.com(東京都渋谷区)が多彩なロボットを用意している。同社はユカイ工学(東京都新宿区)のコミュニケーションロボット「ボッコ」など他社が開発した販売する形でサービスロボットの普及に取り組む。

 DMMが扱う卓上ロボット「プリメイドAI=写真」は振り付けを覚えて踊れる、ロボットアイドルを銘打つ。個人が好きな楽曲や自作曲の振り付けを踊らせて楽しめるほか、企業のイベントに登場させるといった利用を見込む。サーボモーターを多く搭載し素早く切れのあるダンスをみせる。

 開発団体「ロボットゆうえんち」の萩原佳明氏(MANOI企画開発部長)は「初音ミクのロボット版を実現したい」と意気込む。

日刊工業新聞2015年12月3日 機械・ロボット・航空機1面

COMMENT

昆梓紗
デジタルメディア局
記者・編集者

前回(2013年)のロボット展に比べ、各段にサービスロボットが増えましたし、「これは実際に使えそう」と感じるものも多くなりました。興味のある方はどんどんロボットを買ってみて、家に置いてみてほしいと思います。市場が活性化することで、より能力の高いロボットも生まれてきます。

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