Sansan創業者らが高専開校へ「先輩」を全国から募る狙い

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左からSansan創業者の寺田親弘氏、Crazy Wedding創業者の山川咲氏、マクアケ共同創業者の坊垣佳奈氏

クラウド名刺管理サービス「Sansan」創業者の寺田親弘氏らが主導する神山まるごと高専設立準備財団は1日、私立高等専門学校「神山まるごと高専(仮称)」の開校に向けて協力者を「先輩」と称して募るプロジェクトを始めた。クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」を通して1000人募集する。協力者は3万円(消費税込み)を支払うと、同高専1期生の「先輩」としてオンラインコミュニティに参加したり、サマースクールなどのイベントを企画したりして学校作りに参加できる。同日会見した寺田氏は「教育に携わってみたいと少しでも思ったことがある人はぜひ関わって欲しい」と力を込めた。

神山まるごと高専は、徳島県神山町で2023年4月の開校を目指している。21年10月に文部科学省に設置認可を申請する予定で、認可されれば、私立高専として20年ぶりの新設校となる。理事長にSansanの寺田氏が就く予定のほか、校長にはZOZO元CTO(最高技術責任者)の大蔵峰樹氏、理事にCrazy Wedding創業者の山川咲氏が就任を予定するなど、起業家がけん引する。教育環境の整備など、高専設立に必要な18億円を寄付やふるさと納税で募っている。

同高専では技術系の教育が中心の従来の高専とは異なり、プログラミングなどのIT教育や建築・現代アートに関連したデザイン教育、起業家精神の育成といった独自のカリキュラムの提供を計画する。1学年40人の5年制で全寮制にする。

同高専の「先輩」は8月29日まで募集する。「先輩」を募るプロジェクトを始めた背景について山川氏は、「学校作りに対する周囲の(大きな)関心に驚き、学校作りに興味が無い人はいないと思った。(その中で)寄付を含めて本当の意味で応援してもらえる仕組みとして始めた。また、(5年制の)高専の生徒にとって先輩の存在は大きく、そこは(我々のプロジェクトに)足りないものだと考えた。それを全国から集めたらとよいと考えた」と説明した。

先輩としては「社会を教えてくれる起業家やビジネスマン」や「高専のあれこれを教えてくれる元高専生」「頻繁に学校に足を運べる徳島県や四国内に住む人」などを想定する。先輩になると「オンラインコミュニティへの参加」や「特別授業への参加・視聴」「定例学校作り会議とオフ会への参加」などができる。

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