世界中の研究者が期待。ニュートリノ観測装置「ハイパーカミオカンデ」建設が本格化

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建設するハイパーカミオカンデの検出器イメージ(東大提供)

東京大学宇宙線研究所は次世代のニュートリノ観測装置「ハイパーカミオカンデ」の建設を本格化する。建設地の神岡鉱山(岐阜県飛騨市)で着工記念式典を行った。梶田隆章所長は「ハイパーカミオカンデで得られる成果を世界中の研究者が期待している。構想から20年以上が経過したが、日本がホスト国として進められることは素晴らしいことだ。着実に工事を進めていきたい」と語った。

ハイパーカミオカンデで実施する実験や観測への期待は大きい。大強度陽子加速器施設「J―PARC」で作られたニュートリノビームを約295キロメートル離れたハイパーカミオカンデに打ち込むことでニュートリノが“変身”する様子を捉えられる。また、宇宙ニュートリノや陽子崩壊の観測にも試み、宇宙誕生の謎解明や分子の相互作用モデルの提唱などにつなげる。

プロジェクトは2019年度に政府から予算が充てられ、正式にスタートした。20年度まで建設地の整備工事を行い、21年度からトンネル掘削が始まった。稼働時期は27年度を予定する。

日本を含む19カ国の共同プロジェクトで国内外の研究者450人が参加している。

日刊工業新聞2021年5月31日

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