2015 国際ロボット展オンラインプレビュー(3)シーイーシー
ロボットをより効率的に利用するための2つのソフトウエア
特別インタビュー/生産ラインの変革を提案
―今回、それぞれ新たな機能を開発しました。その狙いは。
「製造現場では『多品種少量』生産が増える流れにあります。これに対応して品種ごとにロボットの動作を変更していくのは大変な作業になります。それを支援したいと考えて開発したのが『Virfit(バーフィット)』のティーチングの新機能です。『Facteye(ファクティエ)』の稼働状況のリアルタイム把握機能はコスト削減に寄与したいと開発しました。ロボットの劣化が発生した場合、生産ラインを止めてから保守することになります。その場合、事前予測でき、効率的なメンテナンス計画が立てられれば、コスト削減につながると考えました」
―開発期間はどれくらいですか。またご苦労された点は。
「要素技術を組み合わせて開発したので、それぞれ4カ月と3カ月くらいで完成しました。もともと、ソフトウエア開発を得意としている会社なので、ハード面で動作させる部分は苦労しました。今後はハードに強い技術者を積極的に育成していきたいと考えています」
―今回の出展を通じて、一番アピールしたいことは何ですか。
「ロボットを活用した生産ラインはこう変わっていくということが提案できればと思っています。また、ぜひさまざまな企業の方から、ご意見をうかがいたいです。それらの声を生かしながら、二つの機能を2016年のリリースにつなげていきます。ロボットをどううまく使いこなすかというところをきちんとフォローをするための努力は惜しみません。地道な技術を積み重ねて、ご要望に応えていきます」
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