地域産業の担い手育てる。文科省の新制度「マイスター・ハイスクール」って何?

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文部科学省は地域産業の担い手を育てる「マイスター・ハイスクール」を6月に始める。工業高校など職業・専門教育が主の「専門高校」と自治体、産業界が一体で取り組み、専門高校での人材育成モデルを構築する。文科省は採択地に対し、月1回程度の指導や助言などをする企業を設ける体制を考案中。15地区程度を採択予定で1地区当たり年間1300万円の予算を充てる。期間は3年間。

工業科や農業科、商業科など8分野の専門高校が対象。自治体ごとに参加する専門高校と企業を決めて申請する。すでに公募が締め切られ、申請があった17地区の中から5月中に採択地を決定し、6月に事業を始める。

デジタル変革(DX)やIoT(モノのインターネット)の進展で、環境変化に対応できる人材が求められている。特に地域産業の核となる専門高校での最先端技術の習得などが重視されている。

これまでも産業界と専門高校が連携して実習を行う取り組みはあった。新事業は自治体と専門高校、産業界が一体となって各地域に求められる産業人材を育成する初の試みとなる。

円滑に事業を進めるため、採択された地区に対して月1回程度の指導や助言などをする企業を1社設ける体制を構築する見通し。

専門高校のカリキュラム刷新や実践を企業と考案し、マネジメントを担当する「マイスターハイスクールCEO」を企業から管理職として招く。また、企業の技術者を教員に採用し、企業での授業や実習の実施や施設・設備を共同利用できるようにする。

日刊工業新聞2021年4月29日

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