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地域に根差した生産をしていくために、環境に配慮したLPガスボイラを選定

イノアックコーポレーション


3名の削減効果


 2014年3月より仕様検討を開始。従来ボイラは1機を1カ所のみに設置し配管で工場全体に蒸気を分配していたが、エネルギーロスが発生していた。そこでボイラを2機ずつ2カ所に設置。「製品ごとに工場が違い、休日が異なるのでインバーター制御できるようにした」(廣田社長)という。

 そのため、最も注力したのはLPガスの配管敷設。「ガスタンクは管理面から1カ所のみに設置することになり、ガスを2カ所のボイラに分配することになりました。当事業所内には町道が通っているため、配管ルートに関しては検討を重ねました」(安田室長)。同年9月に新ボイラ運用を開始した。 

 ボイラ更新による一番の費用削減効果は、ボイラ管理者の大幅削減である。ボイラ交換前は4名体制三交代で常時監視しなければならなかった。以前使用していたC重油は加温や温度管理が非常に重要で、労力のかかるものだった。さらに重油燃焼後の廃棄物処理や、煙突の清掃などにも費用がかかっていた。

 しかし現在では実質1名で管理し、始動時も点検してスイッチを入れるのみと非常に簡単になった。非常時は管理者に自動通報されるため安心である。「3名の削減効果というのは非常に大きいですね」(安田室長)。

末永く、地域に根差して生産


 何よりの効果として、周辺環境汚染の心配がなくなったことは大きい。「以前は煙突から青っぽい煙が出ていて、背後の山とのコントラストでよく見えていたんです。でもボイラを交換してからは煙も出なくなり、『工場止まっているんですか』と近隣の方に言われたこともありました(笑)」(安田室長)。

 現在、池田事業所に続き他の事業所もLPガスボイラへの更新も検討中である。
同社ではボイラの燃料転換の他にも、環境活動を積極的に行っている。材料を環境に優しく臭いの少ないものに変更するなど、環境に優しい製品の開発も進めている。
さらに現場レベルでは3年前から、整理・整頓の「2S」活動に環境活動を含めて推進している。工場内をきれいにし製品展示場も作ることで見学者が増えたという。
「これからも周辺環境への配慮は重点課題として推進していきます。末永く、地域に根差して生産していきたいですからね」(廣田社長)。

LPガスへの燃料転換のご案内
http://www.j-lpgas.gr.jp/nenten/index.html

LPガスへの燃料転換事例や削減効果シミュレーションプログラム等を掲載しております。
ニュースイッチオリジナル
昆梓紗
昆梓紗 Kon Azusa デジタルメディア局DX編集部 記者
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