日本から5社が加盟する「EV100」、保有数が前年比倍増の17万台に!最も多い企業は?
事業で使う全車両の電動化を目指す企業グループ「EV100」の報告書によると、2020年末までに参加101社の電気自動車(EV)保有数が前年比2倍以上の16万9000台に増加した。また、全社の計画を合計すると30年は480万台への拡大が見込まれる。
EV100はリースを含めた社有車の電動化や充電設備の設置などを目標に掲げることが参加の条件。EV以外にプラグインハイブリッド車や燃料電池車も対象としている。日本からはNTT、アスクル、高島屋など5社が加盟する。
参加101社のうち保有トップは1万1511台のドイツポストDHLグループ。2位は5868台のスイスポスト、3位は4629台の仏電力会社EDFグループが続いた。
日本企業では東京電力ホールディングス(HD)が420台を保有する。また、日本の5社が設置した充電設備の合計は1729台で国別で世界3位。イオンモールが全国78カ所に1200台、東京電力HDも全200拠点に充電装置を配備済みだ。
EVを運用する環境は整いつつあるが保有台数は伸び悩んでおり、報告書では車種不足や高コストが日本におけるEV普及の課題と分析した。
日刊工業新聞2020年2月25日