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作業効率が4倍に! 富士セイラが防水ネジ生産にロボット活用

作業効率が4倍に! 富士セイラが防水ネジ生産にロボット活用

垂直多関節ロボを活用する栃木事業所(栃木県芳賀町)

富士セイラ(東京都品川区、高須俊行社長、03・3471・0911)は、栃木事業所(栃木県芳賀町)で、防水ネジのパッキン組み込み作業を自動化した。自社製品「シールアップスクリュー」の製造工程に垂直多関節ロボットを活用し、作業効率を従来比4倍に高めた。ネジ座面に環状溝がある約30品目の作業を自動化する。

自動化に係る投資額は1700万円。ロボットは不二越の「MZ04」を導入した。治具を使用してネジ座面の溝に平タイプのパッキンを組み込み後、画像検査装置で不良品を選別する。治具とパーツフィーダーの搬送部を交換してネジ径や長さが異なる品目に切り替えられ、「各種の中量生産に柔軟に対応できる」(平野勲常務)としている。

シールアップスクリューは、座面にニトリルゴム(NBR)製パッキンを装着し、防水、防油、防塵性能を持たせた自社開発のネジ。電子機器や太陽光発電の関連設備などに使用されている。

製品や自動化の取り組みなどは、2月3日に幕張メッセ(千葉市美浜区)で開幕する「第25回機械要素技術展」で紹介する。


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日刊工業新聞2021年1月27日

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