ウエルシアHDが調剤24時間化始動、生鮮食品も扱う

コンビニの領域に攻め込むドラッグストア、垣根越えの仁義なき戦い

ウエルシアホールディングス(HD)は調剤薬局を含めた営業時間の24時間化を本格化する。2016年2月期中に30店で実施するとともに、24時間化の体制整備として大株主のイオンと連携して生鮮食品も本格導入する。「地域のかかりつけ薬局化」を志向するには在宅医療や介護の世帯を含め緊急時の調剤対応なども必要との判断だ。同時に生鮮食品を取り扱う方針で、スーパーやコンビニとの垣根を越えた競争が一段と激しくなりそうだ。

 24時間化する地域や店舗は明らかにしていないが、今期末までに30店で実施し、来期(17年2月期)以降はさらに展開店舗を増やす。同社では営業時間の24時間化で「必要最低限の商品がそろうようにする」としており、イオンと連携した生鮮食品の導入も並行して進める。青果に加え、畜産品はひき肉など売れ筋の基本商材、魚系は塩蔵品や塩干品などを扱う。すでに日配食品や冷凍食品を取り扱うドラッグストアは増えているが、畜産や塩蔵・塩干品まで扱うのは珍しい。

 全国のドラッグストアの店舗数は14年度で約1万8000店(日本チェーンドラッグストア協会調べ)とコンビニの5万店の約3分の1。

 だが、24時間化が普及すればコンビニなどと夜間の需要を争奪する格好になるのは必至。ドラッグストアは調剤がある上、一般用医薬品、日用品などの品ぞろえが多いだけに、コンビニやスーパーにとっては手ごわい相手となりそうだ。

2015年11月04日 建設・エネルギー・生活

日刊工業新聞 記者

日刊工業新聞 記者
11月05日
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ドラッグストアは加工食品の取り扱いは当たり前、さらに24時間化や、生鮮食品の取り扱いとなればコンビニとの垣根はますます低くなります。さて、医薬品を持つ強みを生かして夜間の顧客を取り込めるか。それがドラッグストアの次の成長のカギを握っています。

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