あのイオンの「在宅勤務向けUSB付きこたつ」、前年比5割増と販売絶好調の理由
イオンが販売している側面にコンセントやUSBポートを付けた「高脚こたつ」が、テレワークを始めた人たちに売れている。「仕事をするのに便利」と評判で、販売数は前年比1・5倍を突破した。特に1人用が人気で、想定の倍以上売れたことから10月に増産を決定。現在も売れている。「普段イオンへ買い物に来ないような20―30代の若年層の方たちが購入している」(イオンリテール)。
もともとは「高齢者が床に座るのが大変」との声を受けて高脚タイプを開発。スマートフォンを手元に置く人も多いことから、2018年にコンセントとUSBポートを付けた。メーンターゲットがシニア層で、まずまずの売れ行きだったが「コロナ禍のテレワーク向けに提案したところ、ヒット商品となった」(同)。
こたつは1人用の価格が消費税込みで2万8380円。2人用(同3万580円)などがある。一緒に使えるリクライニングチェア(同1万4080円)は販売数が前年比50%増、回転式チェア(同1万2100円)は同30%増と、こちらも堅調に推移している。
日刊工業新聞2020年12月30日