小容量データプラン値下げ、ドコモ社長が検討を明言

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新料金プラン「アハモ」は起爆剤になるか(井伊基之社長)

NTTドコモの井伊基之社長は日刊工業新聞のインタビューに応じ、2021年3月に投入する携帯通信サービスの新料金プラン「アハモ」について、21年度に100万契約を目指すと明らかにした。また、データ通信を多く使わない人向けの既存料金体系に関しては、競合他社の動向次第で来春にも見直す方針を示した。契約数を拡大しつつ、大容量のプランへの誘導も促進して顧客単価向上を追求する。

アハモはデータ容量20ギガバイト(ギガは10億)で月額2980円(消費税抜き)。契約などの手続きをオンラインで行う仕組みにしてコストを下げ、低価格を実現した。100万契約の内訳は競合他社からの転入が半分程度、残りは自社の別プランからの移行と見込む。

22日にソフトバンクが類似サービスを発表したことについて、井伊ドコモ社長は「広告宣伝力や、申し込みのしやすさ、問い合わせ対応の品質で競争になる」と分析。これらの点を磨くことで差別化につなげたいとした。

また、7ギガバイト以下の小容量の利用者を対象とした既存プラン「5Gギガライト」や「ギガライト」の料金引き下げも検討する。「格安スマートフォン事業者も含めた他社の動向を見ながら、次の手を考えたい。春が商戦としては活発に動く時期なので、必要ならばそこで手を打つ」方針。

ドコモは18日に60ギガバイト以上の大容量プランの値下げを発表していた。「大容量を先に見直したのは、当社がその部分で競争的に劣後しているため。小容量は顧客が多く、喫緊の課題ではない。(値下げを)やらないわけではなく、まず急ぐべきところをやった」。

通信料引き下げに伴う客単価の下落の懸念については、「大容量データを使って頂く方向にコンテンツなどのサービスを含めてシフトを図る」とし、収益確保に意欲を示した。

日刊工業新聞2020年12月25日

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