村田製作所が車載充電器に参入へ、「EV」ビジネス囲い込む

バス向け開発、次に家庭用へ展開

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カレックス公式ページより(写真はイメージ)

村田製作所は電気自動車(EV)向け車載充電器市場に本格参入する。小型EVバス向けの開発に着手。小規模の商品化を始め、業務用で実績を積みつつ技術開発を前進させる。市場拡大を見込む自家用EV向け車載充電器へと領域を広げる計画だ。自動車メーカーへの提案や、一部顧客での評価も始まっており、2024年頃に一定規模の販売数量を持つ商品に育成したい考えだ。

中島規巨社長が日刊工業新聞社のインタビューで明らかにした。小型で高効率な電圧変換器を手がけるグループ会社「CALEX(カレックス)」(米国カリフォルニア州)の技術を活用。村田の電子部品などで培った軽薄短小化技術を組み合わせ、モジュールの競争力を高める。

車の電動化や安全機能充実、自動運転の流れで、車1台当たりの電子部品搭載数は増加傾向。村田の主力のセラミックコンデンサーやインダクターをはじめとする電子部品は堅調だ。

世界各国・地域の環境規制強化でEVは普及加速が予測され、村田はDCDCコンバーターや車載用充電器といったモジュール関係も強化していく。

自動運転向けは車載用第5世代通信(5G)モジュールや、高機能な超音波、慣性力センサーなどを拡充する。自動運転技術「レベル3」、「レベル4」向けに加え、完全自動化の「レベル5」向けでブレーキやハンドル回り向けなどの高精度センサーも開発中。

中島社長は「完全自動運転は法規制などの環境整備が必要だが、当社は4―5年以内にレベル5対応のハードウエア提供を目指している」との考えを示した。

日刊工業新聞2020年12月25日

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