全国4300の小中学校が「未来の教室」へと動き出す。文理横断型の教育アプローチは結実するか

経産省が文科省と協力し推進

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全国の小中学校の約12%がEdTechの取り組みを進めている(写真はイメージ)

デジタル技術(technology)を活用し、教育(education)にイノベーションを。  経済産業省は、文部科学省と協力し、”EdTech(エドテック)”による初等・中等教育の改革を推進してきた。改革のコンセプトは、「学びの個別最適化」と「学びのSTEAM化」だ。

STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、人文社会(Arts)、数学(Mathematics)の5つの要素を取り込んだ文理横断型の教育手法を指し、複雑化・多様化する社会の中で、新たな変化を生み出せる人材育成の鍵とされている。答えのない現実の社会課題を考えるためには、その土台となるSTEAM教育型のアプローチが不可欠だ。

また、1人1台の端末環境があれば、従来型の一律・受け身型の授業から、個人の目標や現状に応じ、それぞれのペースで能動的に学ぶことが可能となる。こうした学びの個別最適化により、学習が効率化し、余った時間をSTEAM型の学習に再編することも可能となる。

こうした「未来の教室」の先進事例を創出すべく、これまで、EdTechなどの教育サービスを提供する事業者と一体となって、EdTechなどの導入に向けた学校の取り組みを、人的・費用面の双方から支援してきた。

その結果、今年度から、全国の小中学校の約12%、4300もの学校がこうした取組に参画している。また、誰もがいつでもSTEAM型の教育コンテンツを活用できるよう、オンラインライブラリーを構築し、公開に向けた準備を進めている。

新型コロナウイルス感染症対策の中で、教育の「1人1台端末」の実現を目指すGIGAスクール構想が急速に進展している。こうした動きとも相まって、EdTechの普及をさらに進めていく。また、将来的には、標準授業時数、個別学習計画や教員育成のあり方など、現行の教育システムの改革にも取り組んでいく。

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