テレワークの最強の味方!レノボ・ジャパンが手掛けるパソコン関連商品サイトとは?
レノボ・ジャパン(東京都千代田区、デビット・ベネット社長)が手がけるパソコン関連製品を扱う電子商取引(EC)サイトが好調だ。
コロナ禍による巣ごもり消費の波に乗り、2月以降のアクセス数は前年同期比40%増、売上高は4月以降で同60%伸びた。アクセス数以上に売上高が伸びた背景として、EC責任者のトニー・リー氏は「さまざまな施策によりコンバージョン率(成約率)が上がった」と説明する。
施策の一つがテレワーク特集を組んだことだ。ウェブ会議に対応したマイク搭載のヘッドホン、横からののぞき見を防ぐパソコン画面用プライバシーフィルターなどテレワークに必要な製品をまとめて表示。テレワークを初めて始める人向けの無償ガイドブックやマンガの解説本も掲載した。「製品以外の情報も充実させた」(トニー・リー氏)という。
また、オンライン授業が増えていることを受け、学生向けに売り込んだ。以前からある学生向け特設サイトの中で、小・中学生に適した端末の選び方といったアドバイスを載せた。さらに秋の新学期に合わせ、9―10月中旬まで最大59%の割引も行った。こうした取り組みなどで特設サイトの売上高は「4月以降、前年比7倍に伸びた」(同)。
11月は11日に「独身の日」と銘打ってECサイトでセールを行う中国の商慣習や、第4木曜日の翌日に安売りする米国の商慣習「ブラックフライデー」が昨年ごろから日本でも浸透してきた。「12月のクリスマス商戦にかけ、かき入れ時」(同)とし、さらなるアクセス向上に意欲を示す。(大城麻木乃)
日刊工業新聞2020年11月6日