社会現象の「鬼滅の刃」に産業界も熱視線、コンテンツ産業の可能性広げる

  • 0
  • 1
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の上映告知看板(東京都新宿区)

もはや社会現象だろう。映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、公開10日間で観客動員約798万人、興行収入107億円を突破した。邦画興行収入で第1位の「千と千尋の神隠し」が100億円を突破したのは公開25日目だった。

その名はさすがに知っていたが、これまで人気を実感していなかった。だが上映館の座席数を減らすなど新型コロナウイルス感染対策をしながらの上映という環境を考えると、同作がたたき出した数字にさらに驚かされる。

鬼滅の刃は2016年から20年5月まで集英社の『週刊少年ジャンプ』で連載した漫画で、単行本は最新の22巻までの累計発行部数が1億部超えとなっている。

「鬼滅の刃」の年賀はがきやグッズ

産業界からの視線も熱く、食品メーカーや鉄道会社、コンビニエンスストアなどが相次いで関連商品やイベントなどを展開している。中でもダイドードリンコの缶コーヒーのコラボ商品は、10月5日発売後約3週間で累計販売本数5000万本を売り上げ、同社の10月のコーヒー飲料の前年同月比49・5%増に貢献した。

同作のヒットと関連ビジネスの好調で、コンテンツ産業のさらなる可能性を感じた。今後グローバル市場でもどこまで勢いが続くか注目したい。

日刊工業新聞2020年10月30日

キーワード

関連する記事はこちら

特集