アクセス4倍、スマホ世代が注目したオンライン無料講座とは?

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JMOOC公式フェイスブックページより

無料オンライン講座を提供する日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC=ジェイムーク、東京都千代田区、白井克彦代表理事、03・3295・3555)は、2020年4―6月のホームページ(HP)のアクセス数が前年同期比で4・3倍になったと明らかにした。新型コロナウイルス感染症による社会活動自粛で、社会人や学生が個人の学びに関心を持ったためとみられる。オンライン授業の動向も取り込み受講者増を定着させたいとしている。

JMOOCのHPアクセス数増は、新型コロナ対応で学生などの自由時間が増えたのが理由と考えられる。各日とも19年を大きく上回り、底上げされている。この中に4月スタートの新講座を、オンライン学習に詳しいインフルエンサー(世間に影響を与える人物)が参加交流型サイト(SNS)で紹介した時の突出が加わった。

今春は企業人のテレビ会議や、学生のオンデマンド授業の経験が急増。ウェブでの学びに抵抗がなくなり、在宅で増えた自由時間を活用し、特にスマートフォンなどを使う若い年代層が、無料講座のJMOOCに注目したとみられる。ただ受講登録者数の増は、アクセス数の伸びに比べると少ないという。

JMOOC企画の大学オンライン授業の連続ワークショップも、注目を後押しした。成績評価では遠隔試験による不正防止に悩む大学が多い中、持ち込みの参考資料自由の試験方式が注目された。システムやソフトウエアの企業もサポート技術を紹介した。事務局は認知度アップに向けて、同企画をHPで目立たせるなど工夫している。

JMOOCは、5月8日時点で受講登録者数は約78万人、会員機関が設置する認定講座数は約420となっている。

日刊工業新聞2020年9月3日

COMMENT

山本佳世子
科学技術部
論説委員兼編集委員

JMOOCの利用者は、スマホで移動中の細切れ時間を活用するケースが少なくないという。「PCを前に自室で学ぶのに比べて、気が散ってよくないのでは」と想像したが、これは新型コロナで「やってみたら、けっこう具合がよかった」と見直す、そんな思い込み案件の一つだろうか。ニューノーマルの社会活動を考える中で、オンライン講座での自己研鑽が伸びていくのかもしれない。

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