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新型コロナ肺炎をAI活用で診断へ、富士通など挑む

新型コロナ肺炎をAI活用で診断へ、富士通など挑む

AIを活用して胸部CT画像データから肺の異常陰影パターンを検出する(イメージ)

富士通と東京品川病院は2日、新型コロナウイルス肺炎の診断に有効とされる胸部CT(コンピューター断層撮影)検査による画像診断を支援する人工知能(AI)技術を共同で研究開発すると発表した。新型コロナウイルス肺炎が疑われる患者の胸部CT画像に対して、AIが肺の陰影の広がりなどを数値化と3次元で可視化し、新型コロナ感染の可能性を提示することで、医師の画像診断を支援する。

現在は患者1人当たり数百枚にも及ぶ胸部CT画像を医師が目視で確認し、新型コロナウイルス肺炎か否かを診断している。AI活用により、大幅な負担軽減を目指す。

問診では新型コロナウイルス感染の可能性が低いと判断された場合でも、胸部CT画像所見から、新型コロナウイルス肺炎を見つけ出し、早期発見につながることが期待できるという。

具体的には、まず東京品川病院が持つ過去の新型コロナウイルス肺炎の胸部CT画像データから肺の異常陰影パターンを検出する。それらのデータをAIに学習させることで、新型コロナウイルス肺炎の可能性を示すAI技術を開発し、技術の有効性を両者で検証する。

診断のカギとなる異常陰影のパターンの検出には富士通研究所が開発したAIを活用する。

CT画像上で肺を右肺末梢(まっしょう)、右肺中枢、左肺中枢、左肺末梢の四つ領域に分割し、各領域の上下方向の陰影分布をヒストグラム化。三次元的な陰影の広がりを数値化し、検出された異常陰影パターンと陰影分布を用いて新型コロナウイルス肺炎を判別するAIを新たに開発する。

日刊工業新聞2020年9月3日

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