中心メンバーは現役高校生、「ギルド制」でECサイトを構築する札幌発のユニーク集団

  • 1
  • 1
IRENKA KOTAN公式サイトより

電子商取引(EC)のシステム構築といえば、高い技術力と大がかりな仕掛けを想像する人が多い。事実、そういったケースは多々あるが、それだけではない。IRENKA KOTAN(札幌市北区、種市慎太郎代表)は自社の技術を柔軟に使い、ECシステム構築の需要に応えるモデルケース的な存在だ。

4月に設立したIRENKA KOTANの社名はアイヌ民族の言葉で「希望の国」を意味する。3月に高校を卒業した種市代表が「頑張る人を応援し、希望が持てる社会づくりに貢献する会社に」と名付けた。

ユニークなのは社員を雇うのではなく、札幌、東京、大阪など全国の若手エンジニアを登録していることだ。同社ではECの案件ごとに腕をふるってもらう「ギルド制」を導入。登録するエンジニアは高い技術力を持っている一方、それぞれ異なる得意分野を持つ。アプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)やパッケージの構築など多くのニーズに応えられる。サイト構築やクラウド利用などの相談にも応じる。

現在、北海道の革製品ブランドとコーヒー豆販売の2社の案件に取り組む。9月末までにECサイトを立ち上げる。同社には動画、グラフィック、キャラクターデザインが得意なメンバーがいるだけに、ニーズ次第では事業領域の拡大も視野に入れる。

ECサイト構築では中心メンバーに18歳の現役高校生を据えた。「発想はあくまでも柔らかく」をモットーに、コロナ禍の苦境にあえぐ中小企業の希望の光となる存在を目指す。(札幌・市川徹)

日刊工業新聞2020年8月28日

キーワード
EC

関連する記事はこちら

特集