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わずか49グラム、世界最軽量のスマートグラスが生まれた

リコーは、両眼視タイプでは世界最軽量のスマートグラスを開発した。レンズ部分に独自に開発した薄型・軽量のプラスチック導光板を採用し、重量49グラムを実現した。

ディスプレーユニットをこめかみ付近に配置できる特殊な光学系を開発し、鼻にかかる荷重を一般的なメガネ程度にした。これまでの両眼視タイプのスマートグラスの重量は一般的なメガネの3倍以上もするものがほとんどで、短時間の遠隔作業支援などが主な用途だった。軽量化により、長時間の着用も可能となる。

スマートグラスは、パソコンやスマートフォンなどと連携し、現実の視界を見ながら、スマートグラスのディスプレー上にデジタル情報を重ねて表示できる。医療や建築、工場現場での作業指示や、一般ユーザーの歩行案内など幅広い分野での活用が期待されている。

日刊工業新聞2020年8月25日

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