【独自調査】1ー6月期の新社長は472人。コロナ響き低水準、再登板目立つ
日刊工業新聞社がまとめた2020年上期(1―6月掲載・発表分)の新社長一覧によると、上場・非上場企業の新社長の合計は1―6月として直近10年間で2番目に少ない472人だった。前年同期と比べて120人減った。東日本大震災の影響でトップ交代を見送る企業が相次いだ、11年同期の455人に次ぐ低水準。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、上場を中心にトップ交代が大きく減ったとみられる。
【一覧ページはこちらに】上場企業の新社長は、前年同期比116人減の222人。上期として2年ぶりに減少した。同期の上場に限れば、10年間で最も少なかったとみられる。上場の当初掲載・発表時点の平均年齢は、前年同期比1・2歳上がり57・8歳。健康上の理由やコロナ禍による業績不振などにより、現役社長が退任して前任社長が再登板するなどの事例が目立った。また、50代以上のトップの割合が増え、平均年齢を押し上げた。
非上場の新社長は上場と対照的に一定の水準を維持し、同4人減にとどまる250人。平均年齢は前年同期並みの55・0歳だった。
日刊工業新聞2020年8月21日