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トヨタが参戦する「世界ラリー選手権」、10年ぶり国内開催を地域活性化につなげろ!

トヨタが参戦する「世界ラリー選手権」、10年ぶり国内開催を地域活性化につなげろ!

WRCの日本開催は10年ぶりとなる(今年3月に開かれたラリー・メキシコ)

愛知県は11月に同県と岐阜県を舞台に開かれる世界ラリー選手権(WRC)「ラリージャパン」を契機に県の魅力を発信する事業を展開する。10年ぶりのWRC国内開催となるラリージャパンの高い注目度を生かし、大会を盛り上げる演出とともに愛知県の魅力をアピール。来県者の増加、地域活性化につなげる。事業費として最大約1740万円を投入する。

まずラリージャパン自体の盛り上げを図り、自動車情報雑誌に特集記事を掲載して観戦を促すほか、大会と開催自治体の魅力を発信する事前のPRイベントを開く。ラリージャパンの見どころなどの情報や、地域の商店などで使えるクーポン券などを盛り込んだ観戦ガイドブックを、15万部以上作成する。旅雑誌との共同制作を検討し、地域の魅力を広く発信する。

また初日の11月19日に愛知県庁と名古屋市役所で開かれるスタートイベントでは、プロジェクションマッピングやライトアップなど光を使った演出を行う。大会期間中には長久手市の愛・地球博記念公園にステージを設け、来場者参加型のイベントも開く。県や自治体のブースを設け、産業観光や武将観光、食文化関連の企画を行う。

同公園に設けられるサービスパークでは大学生や専門学校生を対象にした見学会を開く。大会や車の整備状況を解説してもらってモータースポーツへの関心を高めてもらうほか、海外の文化に触れる機会とする。

WRCは世界各地の一般道を使用し、市販車を改造したラリーカーで速さを競うモータースポーツ。日本勢ではトヨタ自動車が参戦している。ラリージャパンは20年シーズン最終戦として11月19―22日に開かれる予定で、約40万人の観戦者が見込まれている。

日刊工業新聞2020年8月10日

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