航空部品の生産にIoT活用 三菱重工
航空エンジン、大増産の時代へ
三菱重工業が航空エンジン事業でIoT(モノのインターネット)技術を活用した生産改革を進めている。部品にRFID(無線識別)タグをつけて個別に生産の進捗(ちょく)を管理。これに工作機械の設備情報や加工条件といった項目をひも付けし、生産効率を向上させる。背景にあるのは、今後圧倒的に増えると予測される仕事量だ。受注拡大を機にモノづくりの高度化を目指す。
「売上高は2倍、3倍と増えていく。しかし人員はそれほど増やせない」―。三菱重工航空エンジン(愛知県小牧市)の島内克幸社長は“うれしい悲鳴”を上げる。同社の売上高は2020年代前半に現在比約3倍の1000億円を超え、その後も増える見通しだ。生産量拡大に人員増だけでは追いつかず、生産効率の向上が課題になっている。
現場改革の切り札がIoTの活用だ。もともとエンジンのタービンブレードには個々にRFIDタグを付けており、「IoTを使った生産管理をしやすい環境にある」(島内社長)。これに工作機械の設備情報や加工条件、素材データなどを結合。生産工程の最適な管理や、異常が出る前にその兆候をつかむ「予防安全」につなげる考えだ。
人を増やせない・・・
「売上高は2倍、3倍と増えていく。しかし人員はそれほど増やせない」―。三菱重工航空エンジン(愛知県小牧市)の島内克幸社長は“うれしい悲鳴”を上げる。同社の売上高は2020年代前半に現在比約3倍の1000億円を超え、その後も増える見通しだ。生産量拡大に人員増だけでは追いつかず、生産効率の向上が課題になっている。
現場改革の切り札がIoTの活用だ。もともとエンジンのタービンブレードには個々にRFIDタグを付けており、「IoTを使った生産管理をしやすい環境にある」(島内社長)。これに工作機械の設備情報や加工条件、素材データなどを結合。生産工程の最適な管理や、異常が出る前にその兆候をつかむ「予防安全」につなげる考えだ。
MRJを視野
日刊工業新聞 2015年10月12日機械・ロボット・航空機面