茨城の海岸、1650万年前に巨大油ガス田だった!天然ガス存在の可能性も

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五浦海岸に広がる層状炭酸塩の岩塊

北海道大学と茨城大学の研究チームは、茨城県北茨城市の五浦(いづら)海岸で約1650万年前に大規模な油ガス田があったことを示した。同海岸の岩塊を分析し、起源と成因を解明した。可採埋蔵量950億立方メートル以上の巨大ガス田に匹敵する油ガス田だったと推定される。茨城県沖に石油天然ガス資源が存在する可能性がある。

五浦海岸には世界最大級の層状炭酸塩の岩塊が分布する。研究チームはイオン化検出器などの高感度分析により、この岩塊中の微量なガス成分の測定に成功。その炭素同位体組成を調べた。

分析した結果、同岩塊は地下深部の油ガス田から流出した天然ガスが古細菌の働きにより化学変化してできたものだと分かった。地殻変動によって約1650万年前に地下油ガス田に亀裂ができ、数万年間断続的に天然ガスの海底湧出が続いたと考えられる。

茨城県沖は石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)の3次元物理探査船「たんさ」による地下資源探査の対象海域で、今後の調査進展が期待される。

日刊工業新聞2020年7月14日

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