求められるは質感を再現するVR、NEDOが示したコロナ後の技術革新像

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新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は24日、新型コロナウイルス感染症がもたらす新しい社会とそこで求められるイノベーションを示した報告書をまとめ公表した。日常生活や経済活動などのあらゆる場面で、サイバー空間と実空間が連携し感染症を予防しながらストレスなく生活できるといった社会像を示した。その実現に必要なオンライン技術や接触抑制技術などの共通技術を挙げた。新しい社会様式の実現への取り組みが加速すると期待される。

医療や産業、行政など各分野の発信情報を整理、分析し報告書にまとめた。報告書ではウイルスの感染状況、治療薬やワクチン開発の状況から将来の三つのシナリオを想定。どのシナリオにも対応できる社会像とイノベーション像を示した。

コロナ禍後に起こる社会変化として、反グローバル化と国内回帰、人々の価値観の変化などが起きると想定。新しい社会像や価値観として、人工知能(AI)や自動化などを利用したデジタル化や、産業構造の変化、集中型から分散型への変化が起きるとした。

こうした社会を実現するためのイノベーション像を示した。オンライン上でのビジネスや会議の機会が増えることから、オンライン名刺交換や商品の質感を再現できる仮想現実(VR)技術などを挙げた。また医療・介護分野ではロボットを利用し感染リスクの低減や省人化への対応が進むと予想。製造現場では3DプリンターやAIなどを活用したモノづくりのデジタル化による省人化が進むとした。

日刊工業新聞2020年6月25日

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