バイク事故を早期検知する自動緊急通報システムの力
救急隊員が事故現場に到着する時間を大幅に短縮
独ボッシュは2輪車向けの自動緊急通報システム「ヘルプコネクト」を開発した。センサーに組み込まれた衝突事故検出アルゴリズムにより事故を早期に検知、通報する。これにより救急隊員が事故現場に到着する時間を大幅に短縮できるという。
今後、ドイツなど欧州でのサービス導入を計画する。日本での時期は未定だが今後の展開を検討している。
同システムはボッシュ製のモーターサイクル用スタビリティーコントロール(MSC)に搭載された慣性計測センサーにより、事故を検知するとスマートフォンのアプリケーション(応用ソフト)を通じて救急サービスに通報する。
ボッシュが手がける自動車の緊急通報システムに対応したコールセンター「カーサービスステーション」を介し、事故現場と運転者に関する情報を送信する。
センサーで加速度と角速度を毎秒100回測定し、車体角度や車体方向が変化する速さを検知する。独自のアルゴリズムにより事故に遭ったのか、駐車中に車両が単に転倒しただけなのかを自動検出する。
日刊工業新聞2020年6月17日