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住商がバイオ農薬の独占開発・販売権を取得、多様化する需要に対応

住商がバイオ農薬の独占開発・販売権を取得、多様化する需要に対応

バイオ農薬の取り扱いを増やし、多様化する農薬需要に対応していく

住友商事は、メキシコの農薬メーカーであるキミカ・アグロノミカ・デ・メキシコ(QAM、チワワ州)から新規バイオ殺菌剤の全世界での独占開発・販売権を取得した。住商グループの全額出資子会社サミット・アグロ・メキシコ(メキシコ市)を通じて実施した。取得金額は非公表。メキシコでは2022年に販売を開始する予定で、その5年後に年間売り上げ20億円を目指す。

メキシコのほか、米州、欧州、アジアでも住商グループ傘下の農薬輸入販売事業会社を通じて、今回取得したバイオ殺菌剤の開発・販売を中長期的に進めていく考え。

バイオ殺菌剤は、植物由来の有効成分を使用し、バクテリア病害に対して用いる。主にジャガイモやタマネギといった野菜や果物でのバクテリア病害予防・殺菌として提案していく。最大6製品ほどのラインアップで展開する予定だ。

QAMは89年設立。抗菌薬であるゲンタマイシンを用いた農作物の殺菌剤の開発などを手がけており、従業員は60人程度。

住商は10年にサミット・アグロ・メキシコを設立。日本メーカーなどの除草剤や殺虫剤、殺菌剤といったスペシャリテイ農薬を現地ディストリビューター向けに販売してきた。QAMの製品は13年に3製品の開発・販売権を取得。メキシコのほか、南米などでも展開している。

住商は、欧米を中心に35カ国以上で農薬の輸入販売事業を展開する。バイオ農薬のラインアップを拡充し、多様化する農薬需要に対応していく。

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