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在宅勤務が今後も続く…あなたに合ったストレス発散法を「見える化」しました

在宅勤務が今後も続く…あなたに合ったストレス発散法を「見える化」しました

自宅でストレスをやわらげることに目を向ける機会が少なかったが…

新型コロナウイルスの影響による自粛生活では、在宅勤務や自宅中心の生活に慣れ、以前の通勤を前提とした生活に戻ることにストレスを感じる人も多いのではないか。一方で、自粛生活に適応できないままストレスを抱える人もいる。これらは生活環境や就業環境による影響も大きいが、日々のストレスへの対処法の違いが影響していると考えられる。そこでストレスをやわらげる多様なレパートリー(選択肢)を持つことの大切さをお伝えする。

コロナ以前の働き方では、終業後に食事に出かけたり、休日に運動したりすることで、無意識にストレスがやわらぐ行動をとっていた人が多い。しかし、感染拡大に伴い、こうした行動が「不要不急の活動」とされ、自粛対象となった。日頃から図のa・b・dに該当する「外出を伴う活動」が中心だった人は、大きな生活変化を求められた。

一方、日常的に読書やゲーム、家族で料理をするなど、図のa・cの中でも「自宅での活動」が中心で、自粛生活による変化が比較的少ない人は、適応が早かったのではないか。

今回のような自粛生活がなければ、自宅でストレスをやわらげることに目を向ける機会が少なかった人もいるだろう。生活が変化して分かったことは、自粛生活下でもストレスをやわらげてくれるレパートリーを持つことの大切さだ。状況によっては、再び自粛要請の可能性もあるので、これまで試みたレパートリーを振り返ってほしい。

例えば、香りを感じながらお茶やコーヒーを淹(い)れることや、家族で凝った料理に挑戦する。部屋の模様替え、植物を育てるなど、この自粛生活の中で、ストレスがやわらいだ経験は、どんな小さなことでも貴重なレパートリーになる。思い当たることがない人は、今のうちに自分の生活の延長上で取り組みやすいことを試してみてほしい。

自粛生活を経験したことで、遠方や集団での活動など、図のbやdのように取り組みたいことがはっきりした人もいるだろう。もとの生活を、少しずつ取り戻していくことも重要である。

ぜひ、今回の自粛生活を振り返り、自分のa・b・c・dのようなレパートリーを確認してほしい。ストレスをやわらげるメニューのレパートリーが多く、バランスも良いことは、非常時だけでなく、生活環境が変化した際や体調がすぐれない時などの「変化」に適応するための支えになる。

(文=SOMPOヘルスサポート シニア産業保健メンタルヘルス・コーディネーター 田上明日香)
日刊工業新聞2020年6月11日

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