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装着型リハビリロボ「HAL」の海外展開が加速、東南アジアで拡販へ

医療機器承認を取得
装着型リハビリロボ「HAL」の海外展開が加速、東南アジアで拡販へ

医療機器承認取得で先行したマレーシアに開設したサイバニクス治療センターを人材育成の拠点に活用する

サイバーダインは東南アジアを中心に身体装着型ロボット「HAL」の海外展開を加速する。マレーシアに続き、インドネシアとタイでそれぞれ医療機器承認を取得。今後、台湾やインド、豪州などでも取得を目指す。医療機器承認の信頼感を武器に、各国の大学病院などへ拡販。現在50台弱の販売台数を、2020年度(21年3月期)末に約100台と倍増を目指す。マレーシアの社会保障機構(SOCSO)と協力して、操作に関する人材育成も急ぐ。

HALは東南アジア以外に米国や欧州、サウジアラビアなどでも販売している。脳神経や身体系の情報と連動した動きにより、歩行機能回復・改善を促すリハビリ訓練に活用できる。

4月に医療機器の承認を取得したインドネシアでは、同国で最大級の公立病院へ導入が決まった。タイでも複数医療機関の導入が内定しており、新型コロナウイルス感染症の影響が収束次第、出荷する予定だ。

日本の病院での導入は1、2台レベルがほとんどだが、海外の病院は5、6台をまとめて導入する例が多く「有望な市場」(宇賀伸二取締役)と見ている。台湾でも同国最大手の医療機器商社と提携し、4台の導入が決まっている。

下肢・単関節装着型や腰装着型など複数タイプがあり、医療機器のリハビリ訓練に専門人材が必要になる。先行して医療機器承認を取得したマレーシアで19年に「サイバニクス治療センター」を開設済みで、タイやインドネシアの操作人材育成もこの施設を活用する。

日刊工業新聞2020年5月25日

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