「はやぶさ2」だけじゃない!火星に木星に深宇宙に旅立つ日本の探査機

  • 0
  • 1
深宇宙探査技術実証機「DESTINY+」(JAXA/カシカガク提供)

小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星「リュウグウ」の探査ミッションが終了し、2020年末に地球へ帰還する。惑星や衛星の探査は世界中の研究機関で計画されており、それに向けた研究開発が進んでいる。高解像度カメラでの撮影や試料回収などのミッションを遂行することで、有機物や水の有無や天体の起源の解明が期待される。今後の宇宙探査の動向を追った。(飯田真美子)

月着陸実証機「SLIM」

月着陸実証機「SLIM」(池下章裕氏提供)

月への誤差100メートル以内のピンポイント着陸を目指す、日本初の月面着陸機。顔認識システムを応用し、月面のクレーターを認識する。

火星衛星探査計画(MMX)

火星衛星探査計画(MMX)(JAXA提供)

24年に探査機を打ち上げ、火星衛星「フォボス」の探査を目指す。有人探査の必須技術である火星圏往還に挑む。

木星の氷衛星探査計画「JUICE」

木星の氷衛星探査計画「JUICE」(ESA/AOES提供)

欧州が主導し、22年の探査機打ち上げを目指す。木星の衛星であるカリストやエウロパ、ガニメデの近接探査を行う。

深宇宙探査技術実証機「DESTINY+」

深宇宙探査技術実証機「DESTINY+」(JAXA/カシカガク提供)

21年度に探査機の打ち上げ、地球近傍の小惑星「フェートン」での観測を計画している。フェートンから出るダストの測定や分析を行う。

彗星サンプルリターン計画「CAESAR」

彗星サンプルリターン計画「CAESAR」(NASA提供)

日米主導で「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい)」を目指し、含まれる物質を地球に持ち帰る計画。

日刊工業新聞2020年5月11日

COMMENT

小川淳
デジタルメディア局
編集部部長

そういえば、初代「はやぶさ」がサンプルリターンに成功し、大気圏で燃え尽きてから2020年の6月13日なので、もうすぐ10年になりますね。あの劇的な成功体験が「はやぶさ2」をはじめとする日本の探査機開発の後押しになったことは間違いないはずです。そのはやぶさ2はの期間は今年の12月の予定。満身創痍でトラブル続きだった初代はやぶさと違い、トラブルらしいトラブルのなかったはやぶさ2ですが、幸運だったというより、初代の知見が確実に生かされて、探査機運用技術に着実に反映されている気がします。 残念ながら、月探査機「SLIM」打ち上げが1年延期されて2022年度になりましたが、そのほかの探査機の計画は続々と立ち上がっています。宇宙に旅立つ「はやぶさの子たち」に期待しましょう。

キーワード
JAXA

関連する記事はこちら

特集