ヒートシンクが入らない小型機器でも大丈夫!塗れば冷却効果最大30%の放熱コート

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冷却ファンのフィンのような複雑形状にもコーティング(白い部分が加工済み)

【川越】フロロコート(埼玉県川越市、諏訪部充弘社長、049・225・4321)は、放熱性を高める特殊コーティングの受託加工を15日に始める。タルク(滑石)を主成分とする放熱素材にバインダーとなる樹脂を配合。これを対象物に塗布することで冷却効果を最大30%高められる。複雑形状にも柔軟に対応でき、電子機器や車載電装などの小型化に貢献できるとしている。

1件当たり数万円程度からサンプル品の加工を受ける。コーティングのほか、任意の形に切り取って貼り付けられるフィルムタイプも用意。初年度は自動車や通信・電機業界を中心に年間100件の取引を目指す。

耐熱性に優れたタルクに複数の特殊成分を混合し、放射熱が出やすい性質を実現。筐体内なら熱がこもりにくい上、「狙った方向に熱を逃がせるので熱設計がしやすい」(諏訪部社長)という。

塗装のように処理するため「(放熱部品の)フィンのような複雑な形でも問題ない。ヒートシンクをコーティングで代替できる」(同)ことで部品点数の削減にもつながる。同じ温度特性のアルミニウム製ヒートシンクと比べて、サイズで93%以上、重量で83%以上削減できるという。

半導体の高集積化や通信速度の向上、自動車の電装化などの進展で冷却ニーズが高まっている半面、機器の小型化も加速。「ヒートシンクやファンを入れる余地もなくなってきた。これをコーティングだけで同等の効果を出せるようになる」(同)ことで機器の設計自由度の向上・改善にもつながるという。

日刊工業新聞2020年5月14日

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