良質な中古建機を循環させるコマツの狙いとは?まずは中国、インドネシアから

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コマツは、高い品質の中古建機を流通させる循環型ビジネスを強化する(イメージ)

コマツは、高い品質を保った自社製中古建設機械を調達、販売する循環型ビジネスを強化する。インドネシアで鉱山向け90トンクラスのダンプトラックのフルオーバーホールを、中国では自社で管理する建機のレンタル事業をそれぞれ開始した。中国やインドネシアなどの新興国では建機の需要減を受けて、新品建機の販売回復が遅れている。良質な中古機械を拡販し、新品販売に依存しない収益構造の構築を目指す。

コマツはインドネシアで、老朽化などで不要となった古い90トンクラスのダンプを顧客から下取りし、同国にある自社ダンプ工場で新品に近い状態に整備して、中古品として販売するフルオーバーホールを始めた。

オーバーホールで品質を高めることで中古品の市場価格の上昇が期待できる。また、同国では燃料炭価格の低迷などで鉱山機械の需要が低迷しており「更新需要が2022年まで期待できない」(小川啓之社長)状況。顧客が投資を抑制する中、同ビジネスを切り口に需要を開拓する。現在は同国内でのみだが、今後は他の東南アジア各国や中近東での販売も検討している。

中国で始めたレンタル事業は、コマツが各種建機を代理店に貸し出す。代理店がレンタル事業を展開し、レンタル開始後3年程度が経過した段階で再び引き取り、中古品としてコマツが販売する。

従来は代理店がコマツの建機を購入してレンタルしていた。コマツが自社でレンタル機を管理することで、状態の良い中古品を生み出す。また、現地の建機メーカーが価格攻勢でシェアを高める中、中古品の拡販を対抗策の一つとする。「現在、約100台を代理店にレンタルしている」(小川社長)という。今後、レンタル台数の拡大に力を注ぐ。

同社は国内のレンタル事業を通じ、経年の浅い中古建機を循環させるビジネスを展開してきた。このノウハウを基に、各国の商慣習などに合わせて良質な中古建機を生み出していく。

日刊工業新聞2020年4月17日

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