【新型コロナ】巣ごもり消費で冷凍食品増産!保管するための冷蔵コンテナも需要増

冷凍食品、前月比9割増も

  • 1
  • 0
ケンミン食品の焼ビーフン(同社公式サイトより)

ケンミン食品(神戸市中央区、高村祐輝社長、078・366・3000)は、4月以降も国内工場で手がける冷凍食品の通常比20%増産を継続する。世界で新型コロナウイルスの感染が広がる中、2月上旬頃から冷凍食品への需要が拡大。3月から増産に入り、生産ラインのフル稼働が続いている。

外出自粛要請による巣ごもり消費が拡大する中、ビーフンやはるさめを原料とした冷凍食品の販売が急増。自社EC(電子商取引)サイト上での3月の販売実績は前月比約9割増加した。1999年の自社サイト開設以来、「短期間にこれほどの伸びを見せたのは当社としては異例」(広報室)という。

今月7日に東京や大阪など7都府県で緊急事態宣言が発令され、一段と需要が伸びると想定。当面は増産体制を維持する方針だ。

ケンミン食品の冷凍食品事業は全社売上高の約4割を占める。冷凍食品の製造は、篠山工場(兵庫県丹波篠山市)とフジケンミンフーズ(静岡県藤枝市)の2工場が担う。

ケンミンは味付きの即席麺「ケンミン焼ビーフン」をはじめ、フォーやライスペーパーなど米由来の加工食品を製造する食品メーカー。今年1月には、初となる海外輸出として米国での販売も開始した。

日刊工業新聞2020年4月17日

【新型コロナ】ワコーパレット、兵庫で小型の冷凍冷蔵コンテナ生産

一時保管ニーズに対応

ワコーパレット(大阪市西区、羽山謙造社長、06・6541・8033)は、船出ファクトリー(兵庫県尼崎市)で小型の冷凍冷蔵コンテナの生産を始めた。人手不足や新型コロナウイルス感染症によって物流環境が変化し、適温管理する一時保管所の需要が拡大している。既存スペースに設置しやすい小型コンテナの販売とレンタルで同需要に対応する。2020年に船出ファクトリーの生産量を従来の中・大型コンテナを合わせて前年比20%増の180台に引き上げる。

従来の20フィートと40フィートに加え、6フィートと12フィートの生産を始めた。6フィート型はこれまで国内になく、都市部で土地面積に制約がある店舗や工場などに対応するためのモデルという。

6フィート型の冷凍冷蔵コンテナ

用途に応じて温度を変えられる冷凍冷蔵コンテナは、材料や商品ごとに温度管理し、品質を担保する用途で需要が拡大傾向にある。

加えて19年からは物流業界のドライバー不足などにより、配送減便に対応するため電子部品や医薬企業が工場で原材料を多めに保管する事例が拡大している。また、新型コロナによる外出控えで、長期保存が利く冷凍食品のEC市場も顕在化し、食品工場の出荷待ち場所や物流配送センターなどで一時保管ニーズが高まっている。

ワコーパレットは19年9月にオリックスが買収した物流機器販売・レンタル会社。冷凍冷蔵コンテナ事業では、東京五輪・パラリンピックの食品・飲料保管用で25競技場・260台を受注し、国内の2拠点で製造している。

日刊工業新聞2020年4月16日

関連する記事はこちら

特集