スパコン「富岳」、新型コロナ対策で前倒し投入

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理化学研究所の松本紘理事長

文部科学省は7日、理化学研究所と富士通が共同開発中で、2021年度の供用開始を目指すスーパーコンピューター「富岳」の利用を前倒しし、20年度から試行的に活用すると発表した。新型コロナウイルス研究・対策のために計算資源を提供する。同日利用可能になった。一方、全国の国立大学や研究所などに設置されている主要なスパコンをネットワークで結び付けて運用中の「HPCI」も同様の目的で利用する研究者などを対象に臨時課題を15日に公募する。早ければ5月初旬から利用可能になる。

スパコン「富岳」を活用した研究課題は、現時点で新型コロナの治療薬候補分子の探索など四つを予定。課題の追加は理研と連携し、文科省が決定する。得られた成果は関係機関と連携し、国内外に広く公開する。

文科省委託事業「HPCIの運営」代表機関の高度情報科学技術研究機構は同日、関連機関の協力を得てHPCIシステム共用計算資源を使った「新型コロナウイルス感染症対応臨時課題」に関する募集を始めると発表した。「富岳」を除く「HPCI」スパコン資源を無償で提供する。新型コロナ研究で計算資源を必要とする課題が対象。募集対象は大学や企業などの新型コロナに関する研究者。審査から採択まで10日前後を想定。

課題実施期間は21年3月末までの最大6カ月。

日刊工業新聞2020年4月8日

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