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どんな机でも設置できる足置きグッズ。攻めの姿勢こそ今のeコマースだ!

文=尼口友厚(ネットコンシェルジェ CEO)作って待つだけではない「Foot Hammock」
 あなたにはこんな経験はないだろうか? デスクワークで1日中座っている。海外旅行で飛行機に長時間乗る。長距離バスでの移動でずっと座ったまま。経験したことがなくても想像しただけで、どっと疲れが出そうだ。

 狭い空間でずっと同じ姿勢をとっていると血液の循環が悪くなる。ひどいのになると下肢が圧迫されて血栓ができ、いわゆるエコノミークラス症候群になることもあるという。また、自分の足の長さと床の高さがぴったりと合っていないと疲れを感じるものだ。

 エコノミークラス症候群とまではいかなくても、長時間座って同じ姿勢でいるのは誰にとってもつらいことだ。自宅のソファーの前にオットマンやフットスツールと呼ばれる足置きを使う人や飛行機や長距離バスでは靴を脱いでくつろぐ人、中には行儀は悪いが机に足をのせる人もいるかもしれない。

 今日はそんな人間なら誰しもが感じる体への負担を軽減してくれるアイテムをご紹介したい。その名もフットスツールならぬ「Foot Hammock」。
http://www.thefoothammock.com/
机の下に足専用のハンモックを備え付けることによって長時間同じ姿勢で座っていても楽な体勢をとることができる。

 1日中机に向かって座っていることにかけてはエキスパート

 Foot Hammockの共同創設者はMatt Hulme(以下ハルム氏)とBrent Murry(以下マリー氏)の2人。ともに21歳のユタ州の大学生だ。学生だから長時間の勉強のため、机に向かう時間が長くなり、そしてこの商品の開発につながった。と思いがちだが、実はそうではない。

 ハルム氏は筋金入りのゲームおたくだった。1日の大半を机に向かって座ってゲームをするのに使い、ずっと座っているために足が痛くなることが多くなった。そこで彼は快適にゲームをしつづけるため、ありとあらゆることを試してみた。

 まずは机の下に段ボール箱を、次にバケツを置いてみた。どちらもあまり具合がよくないので最後はプリンターを足置き代わりにしていた。ところがプリンターは足で圧力をかけすぎたため壊れてしまう。

 他に良いものはないかと探し回るも、ちょうど良いものが見つからず、足置きになるもので市場に出回っているのは、プラスチックでできた階段状の踏み台のような物しかなかったという。

 ないなら自分で作るしかないと考えたハルム氏は、ルームメイトであるマリー氏に、一緒に商品を作らないかと声をかけ、一緒に作成しはじめた。一番最初のハンモックはカーペットの切れ端を中古ショップで買ってきたミシンで縫って作ったものだったが、その後も市場に出せるまで試行錯誤しながら取り組み、50もの布を用い、20通りの方法でテストを行い、最終的な製品へとこぎつけていった。

 <僕は昔から何かビジネスを興したいと思っていた。だから今までもいくつか製品を作ってきた。でもそれは僕の専門分野じゃなかったんだ。それに引き替え、「1日中机に向かって座っている」ということに関しては僕はエキスパート。だからこのことに何か価値が付け加えられるんじゃないかと思ったんだ>(ハルム氏)


明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
これ、プロダクト・プレイスメントとかに合いそう。

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