茨城大がリカレント教育を10倍1000科目に、決断促した受講者の評価

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茨城大はリカレント教育プログラムの一環で、大学の授業を企業の従業員らに提供している

茨城大学は、2020年度から地域の社会人向けリカレント教育(再教育)プログラムを拡充する。地域企業の従業員らが大学の授業科目を受講できる制度について、同大が提供可能な科目数を前年度に比べて10倍以上に増やし、20年度から約1000科目に拡大する。経済学や工学などの専門科目だけでなく、歴史・文化などの一般教養科目を幅広く開放する。社会人受講者の交流会も開く。企業の人材育成を支援して地域貢献につなげる。

茨城大学は茨城県内企業などと連携したリカレント教育の制度「カスタムコース」を19年度に創設。同制度では企業ごとに受講可能科目をカスタマイズして提供する。各企業の従業員は個人の興味に応じて科目を選択し、学生らと一緒に授業を受ける。

19年度は関彰商事(茨城県筑西市)、サザコーヒー(同ひたちなか市)の2社と茨城県那珂市が同制度を活用し、計53人が受講した。

大学が提供可能な科目数は19年度は96科目だった。受講科目の選択の幅を広げてほしいという受講者の要望に応え、20年度は提供可能科目数を大幅に増やす。

また、他社の受講者や大学の教員、学生などと交流する機会を提供することで、人脈形成を後押しする取り組みも進める。

企業側は人材育成の一環として同制度を活用している。同大の社会連携センターによると、受講者からは「自社の事業活動を俯瞰(ふかん)的にとらえる視点を養えた」「学ぶことへの意欲が向上した」といった前向きな評価が得られたという。そこで受講可能科目の拡充により、20年度は参加企業と受講者の増加を見込んでいる。

日刊工業新聞2020年3月19日

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