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村田、京セラ、AGC、JDIなどから1兆円調達!ファーウェイ・ジャパン会長が明かす部品・素材の日本依存

ファーウェイ・テクノロジーズ・ジャパン王剣峰会長インタビュー
村田、京セラ、AGC、JDIなどから1兆円調達!ファーウェイ・ジャパン会長が明かす部品・素材の日本依存

ファーウェイ・テクノロジーズ・ジャパンの王剣峰会長

中国・華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)の日本法人、ファーウェイ・テクノロジーズ・ジャパンの王剣峰会長は日刊工業新聞のインタビューに応じ、中国進出の日系企業分を含めた日本からの部品・素材などの調達額が2019年、初めて1兆円を超えたと明らかにした。ファーウェイは年初、19年の売上高見通しが前年(7212億元)比18%増となり、スマートフォンの販売台数がアップルを抜き、世界2位の2億4000万台以上を達成と明らかにしている。(聞き手・中村悦二)

―米国は制裁措置を科しています。

「(ファーウェイの設備に)バックドアがあるといった指摘は事実ではない。英国で、当社製品のサイバーセキュリティーについて10年から検証を行い、その検証結果はすべてネット上で公開されている。それを見てほしい」

―米国のファーウェイへの制裁措置に対する日本の反応・対応をどう見ていますか。

「日本でのサイバーセキュリティーに関する認証につき是非とも協力させていただきたい。この検証ではソースコードの公開を含めての協力を検討している」

―日本の第5世代通信(5G)の進捗状況をどう見ていますか。

「日本は3G、4Gで(世界を)リードしてきたが、5G(時代)を迎え商用化で少し遅いかなと思う。韓国、英国、それに中国の方が速い」

―19年の日本からの部品・素材の購買額はどの程度に。米国の制裁措置では、米国由来の技術使用なら日本製品も対象とされていますが、具体的な影響はありましたか。

「(中国進出の日系企業分を含めた対日購買額は)18年の7500億円ほどから急速に伸び、19年は1兆円を超えた。米国の輸出管理規則(EAR)関連では、日本のサプライヤーの製品は日本由来のものが多い。(開発・製造といった)サプライヤー数は90社を超えている」

―購買品は何でしょう。新型コロナウイルスの影響はありますか。

「例えば、村田製作所京セラからは部品の購入。スマートフォン向けガラスはAGCから、ディスプレーはジャパンディスプレイ(JDI)から購入など。新型コロナの影響は今のところない」

―対日輸出はどのくらいですか。基地局とスマホの割合は。

「数字は公表していないが、19年は18年実績と横ばい。割合はおよそ半々だ」

―日本で10年から研究・開発(R&D)を始めているようですが、その役割は。

「あるものを単に買うのでなく、双方の提携・協業で購買に持って行くようにするのがR&D部隊の役割。東京、横浜、大阪に合計約400人の要員がいる」

―大学との提携は。

「日本の大学と提携して部品、素材をさらに改良し、パートナーが改良結果を生かして生産、それを当社が購買したい。日本で、この分野での協力はまだ難しいが、欧州連合(EU)、英国、カナダ、ドイツでは順調に進んでいる」

―スタートアップなど日本の若手企業との提携は。

「オープンな提携で、各業界向けに各種のアプリを提供することで5Gは成功できる。当社は現在、“5G+人工知能(AI)”を提唱している。さまざまなニーズに応えられるようなものを出していきたいが、その際にはイノベーティブな中小企業の経験が必要になる。当社はそうした中小企業との協業も積極的に受け入れていきたい」

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