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日本のベンチャー力ここにあり!「JVA2016」応募開始

中小機構主催、国内最大のベンチャーアワードが今年もやってくる
日本のベンチャー力ここにあり!「JVA2016」応募開始

前回の経済産業大臣賞を受賞したトライフの手島代表


これからのリーダー像は「ルフィー」


 もう一つ重要なのが、誰がリーダーなのかを決めなければならないということ。
漫画の主人公に例えると、1989年までは「ドラゴンボール」の主人公「孫悟空」のような人物がリーダーだった。「修行する」「強くなる」「敵を倒す」「もっと強い敵が出てくる」そうすると「修行する」「強くなる」「敵を倒す」「もっと強い敵が現れる」。
 
 これをずっと繰り返す。インフレの時代は、このような人物がリーダーだった。
しかし今、日本で必要とされているリーダーは「ワンピース」の「ルフィー」ではないか。本人が強くなって敵を倒すという話ではない。本人より遙かに優秀な料理人、航海士、剣術の使い手などを同じ仲間に巻き込んで、目的地まで一緒に行こうよという人がリーダーだと思う。

 当社も同じで、私は「ミドリムシで地球を救う」と夢を語り続ける発信する人。相手がどんなに偉くても、子どもでも、同じ真剣さで同じ内容の話をする。私より遙かに優秀な研究者、マーケティング、総務、財務の責任者とチームを組んで「地球を救う仕事」をしていると自負している。

 そこで、リーダーになりたいと思っている人に言いたい。一番を狙っている人にしか、優秀な人はついてこないということだ。例えば日本で一番高い山は富士山と誰でも答えられるが、2番目は分かりますか。あるいは3番目は。2番は南アルプスの北岳だが、一般的に北岳など誰も知らない。要は一番でなければ人はついてこない。

 ところで「私はお金がないから、一番になれるわけない」、あるいは「才能がないから」「頭が良くないから」「人脈がないから」。こう考える人がいかに多いことか。しかしお金があっても、才能があっても、頭が良くても、一番になれない人はいる。

 つまり、これらのものは「1番になる」上で必要不可欠ではない。

 では何が必要か。私が開発した法則ではないが、「たとえ、成功率が1%であったとしても」「2回挑戦したら、成功率は1.99%になる」という法則がある。3回挑戦したら、成功率は2.9701%になり、4回目は3.940399%、5回目は4.90099501%に成功率が上昇する。そして、50回挑戦すると39.4994%と成功率は3分の1に、100回挑戦したら63.3968%と成功率は3分の2になる。

 ここからが今日私が一番皆さんに言いたいことです。

 私も伊藤忠さんに500回目で出会った。とにかく試行回数を増やす。何回もやるということが、一番になるかならないかの最大の分かれ目だ。あの京都大学の山中伸弥先生も同じことを言っている。皆さんも山中先生も私も同じ人間。違うのは何回やったかだ。

 私には2018年までにミドリムシをつかったジェット燃料で羽田から石垣島行きの旅客機に乗る夢がある。成功するまで500回でも1000回でも挑戦するつもりだ。皆さんも目標に向かって、458回でやめないよう挑戦し続けてほしい。

※2013年07月04日「キャンパスベンチャーグランプリ東京」10周年記念セミナーより
 
 
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
表彰式当日はさまざまなイベントも予定されていて、応募だけでなくさまざまな関わり方ができます。ぜひJVAにジョインしてください。

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