【新型肺炎】島津製作所が緊急体制、肺炎診断装置を増産

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中国で増産する回診用X線撮影装置

島津製作所は、新型コロナウイルスによる肺炎拡大で急増する回診用X線撮影装置の受注に応えるため、中国・北京工場(北京市)で同装置の増産に入った。同装置は肺炎診断に使用できるほか、移動式のため救急医療などの多様な現場で活躍できるのが特徴。同工場で手がける他の医療機器は受注済みで必要な数量のみを生産し、多くのスペースと人員を同撮影装置の増産に充てる緊急体制を敷いている。

増産規模などは明らかにしていないが、2019年10月―20年3月期の中国での同装置販売台数は前年同期比2倍となる見込み。19年10月―20年1月までは前年並みだったので、2―3月で大幅増産することになる。同装置の価格は1億円超。

中国では感染拡大防止のため、春節(旧正月)後も多くの企業が操業再開の延期を余儀なくされた。島津の北京工場は同装置をはじめ、医療機器を扱うことから、当局の許可を得て1月末の本来の春節明けから稼働している。中国・湖北省を中心に肺炎感染が拡大する中、医療機関などから受注が急増した。

北京市からいったん出ると、同市に戻ってきた際に自宅待機が必要となる。このため、同撮影装置の現地でのセッティング作業などは顧客側で行い、同作業をウェブなどを用いて支援している。

日刊工業新聞2020年2月24日

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