大口径レンズの拡大鏡で皮膚の腫瘍・ホクロをラクラク観察
倍率は6倍〜9倍まで拡大可能
カシオ計算機は、皮膚の腫瘍やホクロなどの色素病変を観察するための拡大鏡「ダーモスコープ DZ―S50」を3月16日に発売する。直径40・5ミリメートルの大口径レンズを搭載しており広い範囲を観察できる。倍率は6倍だが、別売りのコンバージョンレンズを付けると9倍まで拡大できる。皮膚科医や整形外科医の利用を見込む。価格は7万6780円(消費税込み)。コンバージョンレンズと同時購入する場合は8万7780円(同)。同社の専用ウェブサイトで販売する。
患部の見えやすさだけでなく、観察のしやすさも求める皮膚科医のニーズに応えた。重さは約125グラム。皮膚表面の病変部を確認するための非偏光と、皮膚内部の色や構造を確認するための偏光をワンタッチで切り替えできる。
カシオ計算機はデジタルカメラの開発で培った技術を生かして、皮膚科医向けのカメラや画像管理システムを開発している。今後は人工知能(AI)による皮膚がん診断支援システムの開発を進めて、観察から診断補助まで一貫して提供することを目指す。
日刊工業新聞2020年2月20日