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ダムの水質調査で活躍する水上ドローンの仕組み

ダムの水質調査で活躍する水上ドローンの仕組み

長崎大と共同開発した水上ドローン

太平環境科学センター(福岡市博多区、坂本雅俊社長、092・504・1220)は水質調査用水上飛行ロボット(ドローン)を産学連携で開発した。全地球測位システム(GPS)を使って定点調査し、遠隔操作する。ダムなどの水上を移動して、水中や水底から水質調査用サンプルを採取する。人の作業の場合と比べて調査時間が短く、危険が回避できる。

ロボットの名称は「UKIBOTⅡ(ウキボットⅡ)」。繊維強化プラスチック(FRP)製で全幅60センチメートル、高さ40センチメートル、重量10・5キログラムの浮輪型。底面に四つのスクリューとかじがあり全方向に毎秒約1メートルで移動可能。

GPSにより定点調査できる。センサーで水中をモニタリングしながら上部に取り付けた小型クレーンとひもでつるした採水器でサンプル水約5リットルを採取する。

長崎大学の山本郁夫教授の研究室と共同開発した。同社は研究開発費約200万円を負担した。坂本社長は「将来は調査の安定化に向けて大型化し、水底の一定の深さから採水できる機能を搭載する」としている。

厳しい気象を想定した条件での機動力などを競う「第5回沖縄海洋ロボットコンペティション」では最優秀賞を受賞した。

日刊工業新聞2020年2月7日

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