ニュースイッチ

町の印刷会社が「自分史作り」に可能性を感じる理由

町の印刷会社が「自分史作り」に可能性を感じる理由

自分マップのサンプルを持つ福山社長

新聞印刷(大阪市天王寺区、福山耕治社長、06・6768・4651)は、福山社長の父で創業者の福山琢磨氏が大阪府下の学校新聞の編集、印刷事業から始めた。現在は業界紙や社内報、会報、社史、自分史など各種印刷物を得意とする。企画、取材、編集、レイアウト、印刷、製本まで一括受注できるのが強みだ。

社内報などは企業のコミュニケーションツールとして重視されるが、担当者の負担が大きい。福山社長は「働き方改革が進む中、作業の簡略化を手助けしたい」と強調する。

自分史や社史などの書籍出版事業にも力を入れている。独自開発の「自分史マニュアルメモリーノート」や自分マップを活用。「自分史作り教室」の開講や会話による回想法で自分史の制作を後押しする。2015年には自分史の可能性を求め認知症事業部を設立。全社員が認知症サポーターを取得、自分史の作成を通じ過去を回想し、脳の活性化に役立てる取り組みを始めている。

【エール/大阪信用金庫玉造支店・山田宗宏支店長】 創業時からデザイン・編集段階から印刷・製本まで一貫したサービスで、お客さまに最適な出版物を提供している。近年では、培った印刷技術を基に「自分史レク」を開発し社会貢献も行う。これからも共に成長したい。
日刊工業新聞1月27日

編集部のおすすめ