なんと“感度が10倍”に!シート型磁気センサー、何に使う?

薄膜シート型の磁気センサーシステム(阪大提供)

大阪大学の近藤雅哉大学院生と植村隆文特任准教授、関谷毅教授らは、独ライプニッツ固体・材料研究所と連携し、従来の約10倍の感度を持つ、柔軟な薄膜シート型の磁気センサーシステムを開発した。薄さ1・5マイクロメートル(マイクロは100万分の1)のフィルム上に素子を集積して実現。不規則な表面で微小な磁気を高感度で検知できる。外装の柔らかい生体模倣ロボットの制御や、大面積構造物の診断、ヘルスケア機器などへの応用につながる。

同センサーシステムは、柔軟な有機トランジスタと、磁場に対する抵抗値の大きい素子をプラスチックフィルム上に集積したもの。同一基板上に素子を集め、システム化に必要な回路や機構を全て備えており外付け部品が不要。微小な磁気でも増幅することで大幅に感度を向上できた。非常に薄いため、手のひらなど柔らかい表面でも密着して設置できる。升目状に配置したセンサーを読み取り、表面の磁気分布を即時に可視化する。

磁気は物質を透過するため、電気信号と比べて高精度の計測が期待できる。今後、企業との共同研究により大面積化と高感度化を進め、実用化を目指す。

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