パナソニックが学校向け電子黒板で攻める
パナソニックは、学校向け電子黒板の新製品「BQ1シリーズ」を2月に発売する。小学校や中学校などの情報通信技術(ICT)教育で広がる「協働学習」などに役立つ機能を充実した。文部科学省は学校でのICT環境の整備を加速し、2022年度までに電子黒板を含む大型提示装置を1教室に1台設置する方針。パナソニックは60インチ以上の電子黒板の20年度の国内台数シェアを18年度比10ポイント増の30%(4000台)に高める。
4K高精細のタッチスクリーン液晶ディスプレーを使用した。市場想定価格は65インチ型が60万円(消費税抜き)、75型が140万円(同)。
グループ学習で複数の意見をディスプレー上に示して共有できるように最大9画面を表示できる「比較モード」を新たに追加した。デジタル教科書も有効に活用できるように、最大4教材まで表示できる。色覚障がい者にも区別できる配色を採用した「カラーユニバーサルデザイン認証」を取得している。電子黒板を含む国内の業務用ディスプレー市場シェア(金額ベース)は1位がシャープ(36%)、2位がパナソニック(25%)、3位がNEC(16%)となっている。
日刊工業新聞2020年1月20日