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特殊なスーツはもういらない、映像だけで動きをデジタル化する技術

特殊なスーツはもういらない、映像だけで動きをデジタル化する技術

複数のフットサル選手の動きをデジタル化し、骨の動きをCG化

東京大学大学院情報理工学系研究科の中村仁彦研究室とNTTドコモは、特殊な装置やスーツを用いずにカメラ映像だけから複数の人の動きをデジタル化するモーションキャプチャー技術を開発した。スポーツの試合やライブ会場などでも手軽にモーションキャプチャーデータを取得し、運動解析や3次元(3D)アニメーションを作製できる。

カメラ映像だけからモーションキャプチャーを行える中村研究室の技術「ブイモーキャプ」を応用した。解析に最適な映像を複数のカメラから自動的に選択し、対象となる複数の人間の身体部位を推定。骨格構造や運動の連続性に基づく画像修正処理により、高精度で滑らかなモーションデータを取得できる。フットサルの試合ではコートの四隅に計12台のカメラを設置して複数選手の骨の動きをコンピューターグラフィックス(CG)化できた。

サッカーや野球、フィギュアスケートなどのトレーニングや戦術理解のほか、介護・リハビリ現場での運動評価への活用を見込む。

日刊工業新聞2020年1月20日

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