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宇宙ベンチャー、芸能事務所「オスカー」と提携で狙う新領域

宇宙ベンチャー、芸能事務所「オスカー」と提携で狙う新領域

完成した実験機の前でオスカー所属のC・C・ガールズ3とポーズをとる緒川社長

PDエアロスペース(名古屋市緑区、緒川修治社長、0566・95・8228)は、将来の宇宙ビジネスを目指すための無人実験機「PDASX06」を公開した。2024年の実用化を計画する高度100キロメートル到達「完全再利用型サブオービタル宇宙機」の前段。また、プロモーション活動を強化するため、大手芸能事務所のオスカープロモーション(東京都港区)と提携した。

実験機はフル炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の機体にガスタービンエンジンを2基搭載。高度10キロメートルを時速500キロメートルで飛行する。3月以降に北海道大樹町で初飛行を予定。今後、ジェットエンジンとロケットエンジンの二つの機能を持つ新型エンジンの性能を確認し、年末をめどに大型無人機「同07」で、高度100キロメートルを目指す。24年の実用化は「宇宙旅行か衛星の周回軌道へ投入か。技術検証しながら判断する」(緒川社長)という。

オスカーは女優の米倉涼子さんや上戸彩さんが所属する大手。緒川社長は「オスカーのノウハウで事業を加速させるとともに、宇宙を舞台としたエンターテインメントという新領域に挑戦したい」と語った。

日刊工業新聞2020年1月16日

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