香料314種をDB化!花王のにおい強度予測、何がすごい?
花王は、空気中に気化した香料の濃度から、においの強さを予測する技術を開発した。さまざまな分野の製品で頻繁に使用される香料314種類について、においの感じ方に関するデータベースを構築。空気中の香料の濃度を測れば、におい強度が予測できる仕組みを作った。今後、香りの拡散・持続性など高度な制御での応用を目指す。
調香師と訓練を積んだ研究員18人がさまざまな濃度の香料サンプルのにおい強度を評価し、香料の空気中の濃度とにおい強度の関係を明らかにした。データベースを構築でき、原料のにおい強度の予測が可能となった。
また、実測値と予測値の関係を統計的手法で検証し、予測精度も確認した。良好な結果を得られたという。
同技術の活用で香料使用の効率化が図れれば、香料の製造や輸送に関する温室効果ガス削減などにもつながる。環境問題解決にも貢献したい考えだ。
日刊工業新聞2020年1月1月